「お金の貯め方、使い方」【2012年 第3回】

【2012年 第3回】 「お金の貯め方、使い方」- お受験ママのこどものためのマネー講座 –

樗木 裕伸(オオテキ ヒロノブ)⇒プロフィール

お金は、稼ぐだけでは貯まりません。子供の成長過程で、「欲しいもの」と「必要なもの」の違いをしっかり教え、お金の使い方を習得させましょう!

 

 

 

 

お金が貯まる基本公式は?!

お金が貯まるには、以下の公式を満たす必要があります。

 

 

ですから、お金を貯めるには、
① 収入を増やす
② 支出を減らす
ということになります。大人の世界では、3番目の方法として③運用する(貯蓄されたお金に働いてもらう)という方向性が加わりますが、子供が扱う金額では、③はほとんど誤差でしょうから、①と②を考えれば十分でしょう。

収入(稼ぐ)

収入を増やすには、仕事や事業を通じてお金を稼ぎます。そのために学校や塾で勉強をしているというのは、子供も知っているでしょう。ただ子供は仕事をしてお給料などをもらっているわけではないので、子供にとって「収入」のイメージがつく形で子供に与える必要があります。

子供に収入が発生するタイミングは、
・お年玉、誕生日、クリスマスなどの季節的な収入
・お小遣いやお手伝いなどの定期的な収入
・テストで100点を取ったとか、習い事で○○級合格などといった褒賞としてのスポット収入

などが考えられます。

皆さんのご家庭ではどのようにされていますか。
気分で与えたり、与えなかったりというのは、うまくないことはお分かりだと思います。
あたかもお金が空からふってきたかのごとき印象を持たれたのでは、お金を「管理」しようとは思わないでしょうから。
子供としっかり話し合ってどういうときにお金をもらえるのかというルールを作ってみましょう。そうすることで、見通しがたち、お金を計画的に使うための土台となります。

支出(買う)

自分のお金で買うと欲しかったモノが手に入ってうれしそうですし、ちょっとだけ大人になった気がして何やら誇らしげです。ただ、だんだんお金で買うことに慣れてくると最初の新鮮さもなくなってきます。このあたりのタイミングでお金の大切さを教えたいものです。

お金の大切さやありがたさを実感してもらうためには、「足りない」思いを体験させることが一番のようです。欲しいものがでてくるとすぐ親におねだりをすれば手に入る、また親が条件を出してそれを達成すれば出してもらえる、といったようなルール(?)で買い与えてしまうと、お金自体の価値と向き合うことが難しくなります。

「欲しいモノ」と「必要なモノ」を区別する

そこで、まずは、「欲しいモノ」と「必要なモノ」の区別を教えることを優先しましょう。「欲しいモノ」とは、まさに子供がついつい欲しくなってしまうモノ。感情的に強く惹かれるもので抗しがたい欲求です。ただ1週間もすると意外にその欲求は収まっていたりします。

一方「必要なモノ」というのは、一見興味なく関係なさそうですが、時が来れば当然必要となり、欲しいかどうかに関係なく買わなければならなくなります。

人生において、必要なモノから先に遭遇し、欲しいモノが後からでてくれば、あまり大きな問題にならないでしょう。ところが、出てくる順番は必ずしもそうではありません。そのため、欲しいモノにお金を使ってしまった結果、必要なモノに十分にお金をかけられなかったり、思わぬ借金をしたりすることになります。

子供のうちに、こういった「後悔」する体験をつませ、先に備えておくことの大切さや欲しいモノも時間がたてばそれほどでもなかったという経験を繰り返させることが大切です。
そして、この買い物は自分に本当に必要なモノだったのか、単に欲かっただけのモノだったのかを自問するようになってほしいと思います。

 

という等式が子供の頭に入ってくると自ずとお金を貯めることができるようになるでしょう。

次月は、子供にお金の価値を実感してもらうための具体的な取り組みについて提案したいと思います。

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