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 家計コラム 遺書を書く

執筆者: 行政書士 福島くみこ事務所 福島 久美子 氏 南関東エリア登録
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第5回 遺言に書くべき内容とは 

福島 久美子 氏
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いざ遺言を書いてみようと、紙とペンを用意してみたまでは良かったけれど、具体的には何を書いたらよいのか・・実現不可能な内容や公序良俗に反していなければ原則何を書いても構いませんが、法的な効力を生じさせる事項については、法律で定められています。

法的な効力を生じる、というのは内容を実現するための法的な手段があるということです。たとえば「家族仲良く」と書いてもそれを実現させるための法的手段がないので、法的な効力は生じないことになります。

法律で定められている事項(法定遺言事項)には、大きく分けて(1)相続に関すること(2)遺産の処分に関すること(3)身分に関すること(4)遺言執行者の指定 の4つがあります。

では次のうち、法定遺言事項にあたるものはどれでしょうか:

(a) 家族への感謝・お別れの言葉
(b) 自宅は妻に、預金は子どもたちに相続させたい
(c) お葬式をこんな風にしてほしい
(d) 長男にお墓を守ってもらいたい
(e) もしもの時には子どもの世話を自分の親に頼みたい

まず(a)ですが、(1)〜(4)のいずれにも当てはまらず、法的な効力は持ちません。ただし書くこと自体は自由なので、最後のメッセージとしてあなたの思いのたけを書き綴ることは全く差しつかえありません。

次の(b)は、法定遺言事項です。生前に遺言者が築き上げた財産を、自分の死後誰にどのように残したいかを指定する、(1)の遺産分割方法の指定です。

(c)のお葬式の方法については、記載はできても、法律上の効果の保障はされていません。ただ、その意思を遺言の中で示しておけば遺族がその意思をできる限り尊重してくれるとも考えられ、記載は意味のあることと思われます。

しかし、遺言書の発見が遅れて葬儀に間に合わない可能性もありますので、生前から希望を家族に話しておくとかエンディングノートを活用する方法などと併用するのがよいでしょう。

(d)は、祭祀承継者の指定といって、(1)の法定遺言事項の1つです。墓地や位牌、系譜などの祭祀財産と呼ばれるものは特別な財産とされ、相続財産には含まれないのが一般的です。つまり遺産分割の対象として適当でないので、相続人間で分けたり共同相続させたりせず、お墓を守る人(祭祀主宰者)に承継させることができます。

(e)は、(3)の身分に関することにあたります。配偶者も既に他界しており、自分にもしものことがあったら子どもの親権者がいなくなってしまうような場合に、子どもの後見人になってくれる人を遺言で指定することができます。その他、愛人の子を遺言によって認知する場合もこの(3)にあたります。

(2)には、生命保険金の受取人の変更をしたり、相続人以外の人に財産をあげたり(遺贈)、以前書いた遺言を取消すことなどがあります。(4)は遺言の内容を実現してくれる人を決めておくことです。

上記でご紹介した以外にも、法定遺言事項と規定されているものがありますので、実際に遺言を書かれる際には専門家に一度内容を見てもらうことをおすすめします。時間をかけて一生懸命したためた遺言が、書くべきポイントがずれていたりまったく法的効力のないものだった・・ということにならないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。
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