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 家計コラム 遺書を書く

執筆者: 行政書士 福島くみこ事務所 福島 久美子 氏 南関東エリア登録
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第2回 遺言はいつ、どんな人が書くべき? 

福島 久美子 氏
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遺言はいつどのようなタイミングで書いておくとよいのでしょうか。
病気で身体が弱った時?
年を取って自分亡き後のことがいよいよ心配になってきた時?

いずれも間違いではありませんが、今の自分に何か起きたら、残された家族や周りの人はどうなるか・・何か少しでも心配事や伝えておきたいことがあると思ったら、それが遺言を書く良い機会です。

たとえば結婚して家族が増えたときやひとりで生きることを自覚した時など、きっかけは人それぞれだと思いますが、まだ早すぎるからそのうちに、と先延ばししていても良いことはありません。遺言はいざという時のために前もって準備しておくもの、その意味では保険と似ています。

もしあなたが病気になり身体も心も弱くなってから、万が一を心配した家族があなたに面と向かって「遺言を書いてほしい」とはなかなか言い出しにくい状況になることも考えられます。
また、高齢になり判断能力も無くなったら、遺言を書くこと自体ができなくなってしまいます。そんなことも考慮すると、遺言は元気なうちに早めに書いておくのが良いと思います。

特に次のような人は、遺言を書く必要性が高いケースですのでご参考にしてみて下さい。

子どもがいないご夫婦
万が一どちらかが亡くなった場合、子どもがいないからといって配偶者だけが法定相続人となるわけではありません。

配偶者の両親も法定相続人となり、配偶者の両親(又は祖父母)が亡くなっていれば配偶者の兄弟姉妹が、兄弟姉妹も亡くなっていればその子供たちが、つまり甥や姪たちとで遺産分割の話し合いをして合意を得なくてはならないというように複雑さが増していきます。

相手の兄弟姉妹(又は甥姪)達と日頃つきあいが無いような場合には、遺産をめぐってのトラブルが起こりやすくなります。話し合いがうまくいかなければ、相続権を主張された結果、長年住みなれた自宅が妻と、遠くに住んでいる甥姪たちとの共有相続になるという事態も起こりえます。

「全財産を妻に相続させる」という遺言を1つ書いておけば、争いの果てに妻が住まいを追い出されるような心配は回避できます。兄弟姉妹には遺留分(法律で決められた最低限の取り分)があることを主張する権利がないからです。

再婚して前妻の子と後妻がいる場合
生活を共にしていない前妻の子と後妻の間では、日頃の交流は少なく面識さえないケースもあるのではないでしょうか。このような場合、相続手続がスムーズに進まないことが予想されますので、遺言書を書いておくべきでしょう。

なお、再婚相手に連れ子がいて養子縁組していない場合、遺言がなければ財産を分けてあげることはできませんので要注意です。

法定相続と違う配分をしたいとき
財産のうち不動産は長男に相続させたいなど、特定のものを特定の人に相続させたい場合には、法定相続できっちり分けることが難しくなりますので、遺言で指定しておけば紛争防止に役立ちます。

相続人の一人に多めに財産をあげたいとか、個人事業や農業をしていて、相続によって資産が分散すると経営に支障をきたすおそれがある場合も同様です。ただし遺留分を考慮し、他の相続人への配慮は必要です。

相続人以外に財産をあげたい人がいる場合
介護してくれた嫁や甥や姪、孫など、相続権がない人のためには遺言書が必要です。
事実婚(入籍していない)カップルも、生計を共にし遺族年金の支給が認められたような場合であっても、相続についてはパートナーに一切権利はありません。

友人にあげたい、母校や公共団体等へ寄付をしたい場合にも遺言書がなければ実現はまず不可能と考えたほうがよいでしょう。

相続人がいない独身者
相続人が全くいない独身生活者(おひとりさま)の場合にも遺言は欠かせないものです。

遺言がないと、財産は最終的には国庫に帰属されますが、せめてお世話になった人に寄付をしたいとか、残されたネコのタマちゃんの面倒を誰かにお願いしたいという希望もあるでしょう。そんな時は遺言内容を実現してくれる人(遺言執行者)をあらかじめ定めた遺言書を準備しておきます。

また、相続人が誰もいないと自分では思っていても、調べてみたら実は相続人がいたというケースもありますので、遺言を書く機会に相続人がいないかどうかを調査してみる必要もあります。


このほかにも遺言を書いておいたほうが良いケースはいくつもあって、ウチは仲が良いから大丈夫というご家庭や、小さいお子さまがいるご家庭なども例外ではありません。遺言はいつでも書き直しできるものなので、万が一の際のトラブルを回避するために早めに書いて備えておくことをお勧めします。

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