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 投資コラム 金融危機から顧客を守れた理由

執筆者:岩田 亮 氏 甲信越北陸エリア登録
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第2回 “減らさぬ投資” の重要性

岩田 亮 氏
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 今般の金融危機で財産が半分以下になってしまったAさんが苦情を言ったその時、その直接の原因になったアドバイザーがこう言ったそうです。
「私が提案したのは長期投資ですから…」
「待っていれば必ず元に戻りますから…」

 このアドバイザーの言ったことを責める気はありません。ともすると、昭和の時代ならば長期投資なら実際につじつまがあって格好がつくケースも多かったからです。

 後の章で述べますが、現在は長期投資が免罪符になりえません。長期で資産を持ち続けても、経済が成長しない環境下では将来的に値上がりを享受できる保証がなくなったためです。

 現代において長期投資…すなわち「投資先資産の長期的成長に期待をかけてじっと待つスタイル」を実践していると、数年に一回の割合で「相場の大暴落」に出会います。
この暴落を一回でも、身をもって経験した方ならばよく知っていると思います。「いったん資産を大きく減らしてしまうと、まずもとに戻すのは難しい」ということを。

 こういう事柄は理屈で理解するより、実際に経験してみるとあっさり胸に落ちるものです。
そしてその意味を感覚や肌で知った人は、「待っていれば必ず元に戻りますから…」というアドバイザーが、どれほど無知で無責任であるか瞬間的に判別できるはずです。

 Aさんが1000万円を投じたのが日本株の投資信託だったとしましょう。日本株系投信の大半は、リーマンショックをへて基準価格が6割減となりました。そう…Aさんの虎の子の1000万円はあれよあれよという間に400万円に減ってしまったわけです。

 前号でも書きましたが、この60%のダウンという事態は過去20年の間に3回も起こっていますから別に珍しいことでもなんでもありません。 で、この後、今度は首尾よく50%の反転上昇が起こったとしましょう。50%と言えばものすごい株価上昇ですが、実はこれが実際に起こりました。リーマンショック後の底値から、確かに日経平均株価は50%の上昇を記録したのです。(筆者も相当驚きました)
でもこの暴落の後の50%の戻りというのは、その数字から受けるイメージほど効果を持ちません。

 Aさんの資産は、結局400万円から600万円に戻っただけでした。Aさんの元本は1000万円ですから、実際にはまだまだ腹の虫がおさまるところまでいかないのです。

 一度減らしてしまった軍資金…少なくなってしまった元手で、失った大きな資金を取り戻すのは容易ではありません。投資顧問を生業にしている筆者は痛いほどそれを知っております。
たとえば、成功報酬の契約をしている顧客の資金をいったん大きく減らしてしまうと、その顧客から成功報酬を再び得られるところまで回復させるのにはたいへん多くの時間とエネルギーが必要になるのです。

 このAさんが1000万円を取り戻すためには、日本株なら日本株の同じマーケットで、250%…すなわち2.5倍という高度成長期のような株価上昇が実現しなくてはなりません。
まあ…断定的な表現は禁じられているところなので避けますが、おそらく2.5倍などという投資成果は実現しにくいのではないかと想像します。残念なことですが…。

 長年のマーケットとの戦いを経て、“減らさぬ投資” が筆者の投資ポリシーとなりました。
顧客から投資相談を受けたら、まずは「運用中に顧客資産を大きく減らさないためになにができるか…」そのスキームを確立することが肝要です。(スキームの例は後の号で紹介します)
単純に金融商品を購入して保有しているだけではいつかどこかで大きくやられてしまう…証券投資の真のリスクは、そんなところに潜んでいるのではないでしょうか。

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