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2012年 第10回 今どきの “ケータイ事情” と“通信費”の話
合田 菜実子 

私が携帯電話(ケータイ)を初めて持った日から“約15年”今では、誰もが当たり前のように、1人1台(またはそれ以上に)ケータイを持つ時代になりました。便利になった反面、家計のおける通信費支出の増加などのマイナス面もあります。今どきの“ケータイ事情”と“通信費”について少し考えてみましょう。

ここ10年ほどで、世の中の通信事情は大きく変化してきました。私が子どもだったころは、“電話線に繋がれた重たい固定電話”が1台だけ家にあって、家族みんなで取り合いして使うというのが日常でした。キャッチフォンなんて機能もなくて、長電話中していたせいで、他の家族からの連絡が取れなかった・・・なんてトラブルも多々起こっていましたよね。

 

今や、誰もが持っている“ケータイ”。便利すぎる時代になった反面、通信費の増加等マイナス面もあるようです。今どきの“ケータイ事情”についてみてみましょう。

 

下記の表は、主な情報通信機器の世帯保有状況(平成19~23年末)についての調査結果です。

 

主な情報通信機器の世帯保有状況(平成19~23年末)についての調査結果

 

総務省 情報通信白書 平成24年度版より抜粋)

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc122310.html

 

平成23年末時点で、ケータイ・PHS等の普及率は94.5%と、固定電話の83.8%を抜いています。また、スマートフォンが29.3%と、前年と比べ約20%増加しています。また、タブレット端末の登場、テレビはインターネットに接続できるものが主流となり、私たちの生活の中で“通信機器”の役割がどんどん大きくなってきていることが読み取れます。

 

通信機器の普及に伴って、家計にしめる“通信費”の割合も増加傾向にあります。

 

世帯消費支出と、世帯消費支出に占める電話通信料の割合推移

 

長引く不況とデフレ経済の中で、世帯消費支出が減少する一方で、通信費がしめる割合は増加傾向にあります。他の消費を抑えても通信機器は日常生活に不可欠なものになっているということが分かりますね。

 

“ケータイ”の地域性についてですが、「都道府県別の携帯電話とPHSの普及率」(平成23年度末時点)に関する調査結果によると、東京が180%強(1人2台弱)で抜きんでており、次に大阪、神奈川が100%強と1人1台以上を超えています。この3県を除くとすべて100%未満となっていますが、最下位の岩手県が80%程度で、第4位の普及率である愛知県の100%弱までの間は、緩やかな横並びとなっており、さほど地域による格差はありません。

 

近畿エリアに関してだと、大阪2位、京都7位、兵庫9位、滋賀12位、奈良14位、三重15位で、全て90%を超えている状況です。東北、山陰地方など、高齢者世帯が多い地方エリアの方が、若干普及率が低い傾向があるものの、都心、地方に関わらず“ケータイ”は急速に普及していることが分かります。

 データ元資料(地域別普及率 http://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo/2012/021de-3.pdf

 

少し違う意味の “地域性”の話にはなりますが、昔は固定電話で通話した場合、国内でも遠方に電話をかけると、距離に比例して通話料が高くなりましたが、今の“ケータイ”の場合、家族ならばどれだけ離れていても“通話料無料”、同じケータイ会社ならば昼間なら“通話料無料”などの割引プランに加え、“スカイプ”や“LINE”といった“アプリ”を利用すれば、全国どこでも無料電話が出来たりするサービスも出てきました。

 

ケータイ会社も、従来はエリアごとに分社化されていましたが、今は統合され、よほど山奥等でなければ、全国どこへ行っても同じように通信サービスが利用できるようになりました。

“ケータイ”に関して言えば、エリアでくくれるものではなく、“地域を超越”しているものになりつつあります。

 

さて、私たちの生活に欠かせない“ケータイ”ならば、上手く付き合っていくために、少しでも通信費抑える方法を考えてみましょう。

 

①契約プランを見直す ~ 従来型のケータイで定額プランを利用されている場合は“通話時間”、メールやネット接続などの“通信の量”が、契約されているプランとマッチしているかを確認しましょう。利用量よりも大きなプランで契約してしまっている場合、プランを下げることにより毎月の支払いを軽減できる可能性があります。

 

②スマートフォン(スマホ)の場合 ~ スマホの場合プランの見直しに加え、有料の機能を無駄に契約していないかチェックしてみましょう。1つ1つの契約が月々2~300円などであっても、年間を通すとかなり大きな額になっている可能性もあります。また“有料のゲームやアプリ”は厳選して購入するようにしましょう。

 

③通信契約全体を見直す ~ 自宅の固定電話回線や、インターネットプロバイダ、ケーブルテレビ、ケータイの契約などの個別契約を、提携している会社などにまとめることによって、割引サービスを受けられることがあります。既に、提携会社どうしで契約していても、新たに申込みをしないと割引サービスが受けられないものもありますので、今一度ご自宅の通信契約を確認してみてくださいね。

 

また、“ケータイ”を上手く使いこなすことによって節約できるものもあります。

 

・ネットショッピング ~ 即座にほしいものを検索、価格の比較もできて、店舗に足を運ぶことなくなくほしいものを購入することが出来る。交通費の節約、時間の節約にもなります。

・情報収集 ~ 旅行や観光における情報収集、お店検索、電車やバスの乗換案内、渋滞情報まで、ケータイ(特にスマホ)で即検索することができます。情報誌を購入する費用、時間のロスを節約することが出来ます。

 

その他にも、簡単に音楽が購入出来たり、スーパーのチラシチェックが出来たり、ケータイを活用する効果は大きいですね。

 

“通信費”はかかるものの、良い面もたくさんある“ケータイ”ですが、“マイナス面”も多々あります。

便利さが故の“ネットサーフィンで時間の浪費”“無駄な買い物”に加え、“ゲーム中毒の若者の増加”“コミュニケーション能力の低下”“ケータイメール依存症の女子高生やメールによるいじめの問題等”もよく耳にします。また、“スマホを自由に操る幼児や子供”も増えており、IT社会の中での子供の将来も気になりますね。

 

固定電話世代の私たちの年代にとっては、今のIT化の進行は少し怖いものがありますが、この波が避けられないのであれば、IT化を恐れず上手く波に乗って進んでいくしかないのかもしれません。

金銭的な部分においても、活用の仕方についても、子育てにおいても、自分なりのポリシーを持って ケータイに支配されないようにうまく付き合っていくことがこれからの課題になりそうですね。

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