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エリア別コラム - 地域:東京

2012年 第10回 イマドキの通信費事情
岡本 典子 

携帯電話、スマートフォンの浸透は驚異的。「一家に一台固定電話」の時代は「今は昔…」。
一人が複数の端末を保有する今日、不況にも関わらず通信費は増え続けています。

通信手段は日進月歩で進化


今から十数年ほど前までは、駅の公衆電話から「今、〇〇駅、これから電車に乗る~~」、いわゆる「カエルコール」が一般的でした。

20世紀末、PHSが出現。そして、ケータイが日本中に浸透。さらに、スマホの登場。

日進月歩の進化です。

 

≪情報通信白書2011≫によれば、固定電話保有世帯率は84.1%、固定電話を設置してない世帯が15.9%です。保有割合を世帯主の年齢別に見ると、40代は89.4%、50代以上は全て90%台なのに対し、30代は69.7%、20代は25.4%。

つまり、「固定電話なし」世帯が30代では30.3%、20代では74.6%と、若い人ほど固定電話を持たない傾向が読み取れます。

 

これにはモバイルの浸透が考えられますが、20代30代は未婚率が高く単独世帯が多いため、固定電話の必要性が薄れてきたことが背景にあります。

 

東京はスマホの浸透がめざましい

 

東京の地下鉄、JRの車内では「移動時間はネットタイム・メールタイム・ゲームタイム」とばかりに、至る所でケータイ、スマホの画面に熱中している姿が見られます。

 

「メディア環境研究所」(博報堂DYメディアパートナーズ)は毎年2月と6月に≪メディア定点調査≫を東京・大阪・愛知・高知で行っていますが、2012年6月東京地区の調査によると、スマホ保有率は31.0%。

 

2年前は9.8%、1年前は16.5%なので、トントン拍子に増加していることがわかります。

特に20~30代男性、20代女性では6割超が保有と、若い人を中心にスマホの浸透にはめざましいものがあります。

 

日本全体のスマホ保有率は18% (「日経BPコンサルティング」による≪携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2012≫)と推定されていることから、東京人のスマホ保有率31.0%は全国平均よりかなり高いことがわかります。

 

さて、関東広域圏の電波塔といえば東京タワーでしたが、都心部に超高層ビルが立ち並び、影となる部分に電波が届きにくい状況が長年続いていました。この打開策として建設されたのが東京スカイツリーです。スカイツリー効果は、押上を中心とする下町の活性化がクローズアップされています。しかし、携帯機器向け放送においても鮮明な画像や音声を視聴できるように!というのが一つの建設目的でした。





 

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家計に占める通信費の増大

 

家計に占める通信費はどのくらい増えてきたかのでしょうか?

総務省≪家計調査≫(2人以上世帯)を基に農林水産省が作成した≪消費支出額の費目別増減率(1995~2011年)≫を見ていきます。

 

起点とした1995年から2011年にかけて、家計収入の減少に伴い家計消費も減少しました。家計消費支出全体では▲14%(と減少)。食費、住居費、家具・家事用品費、被服・履物費、交通費、教育・教養・娯楽費がマイナスの費目です。これに対して増加した費目は、光熱・水道費、保険医療費、そして、通信費です。特に通信費の増加率は71.1%と突出していることがわかります。


消費支出額の費目別増減率(1995~2011年)

 

 

通信費増大の中身は?

 

通信費には郵便料金や電話料金がありますが、増加しているのは郵便料金や固定電話という従来型の通信費ではなく、ケータイ、スマホなどモバイル端末による通信費です。

ケータイ関連の通信費は、通話料金のみならず、機器代、インターネット接続料、サーバー使用料も固定費となるため、長期的に通信費を押し上げます。世帯ごとの電話料金は、家族数、利用形態、利用頻度、地域etc. により異なりますが、2人以上世帯の月額費用は合計で平均15,000円程度です。(総務省≪家計調査≫参照)

 

ケータイからスマホに換えると通信費が平均で約3,000円跳ね上がりますが、切り替える人が増加しています。また、スマホ所有者の約3割はケータイと2台合わせ持ち、その多くは、ケータイは通話とメール、スマホはネットと使い分けています。

そして、スマホ利用者は更なる最新モデル登場に興味津々、ITアンテナを高く張りめぐらせています。

 

通信費の見直し


元々、電話(含:ケータイ・スマホ)は仕事のため、また、家族・親族、友人間の連絡のためのツールでした。現在はそれに止まらず、付加されているさまざまな機能を利用し、生活の一部としてなくてはならない存在になっています。

日々多彩なアプリが追加された最新機器や魅力的な最新モデルが登場しますが、それに振り回されないよう自律した判断力の確立が大切です。

 

ゲームやネット・ショッピングは手軽で楽しいものですが、のめり込み過ぎると請求明細が届いてビックリ!となりかねません。限度を定め、自制心によるブレーキを忘れずに。

ケータイ、スマホ依存症にはご注意ください。

 

これを機にご自身やご家族の通信費を再度確認し、ムダはないか検討してみましょう。

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