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2012年 第7回 ボーナス
波多間 純子 

今年のボーナスの使い道は?

2012年の夏のボーナスは2年連続の減少

 すでにボーナスの支給があった方もいらっしゃるでしょう。みずほ総合研究所の調べでは2012年の民間企業での1人あたりの夏季ボーナス支給額は前年比マイナス0.8%と2年連続で減少の見通しとなっています。これは、リーマンショック後に大きく落ち込んだ2009年夏の金額36.3万円を下回る水準で36.1万円の見込みです。さらに公務員も公務員給与を削減する特例法案の成立によって、国家公務員を中心に減少する見込みです。なかなか厳しいボーナス事情ではありますが、中小企業ではボーナス支給を見送る企業も少なくなく、受け取れるだけ恵まれているともいえます。

 

ボーナスの使い道1位は「貯蓄」

 そのボーナスですが、気になる使い道はどのようなものなのでしょう。

昨年の夏にボーナスを支給された人に対し、ボーナスを何に使ったかをアンケート調査をみてみましょう(楽天リサーチ「夏のボーナスに関する調査」:複数選択)。

 その結果、1位は全体の49.3%が「貯蓄」でした。以下、「買物」(32.4%)、「旅行・レジャー」(28.5%)、「生活費の補填」(26.8%)、「ローン・借金返済」(24.3%)と続きます。

 

  一方、今年夏のボーナスの支給予定がある人に、ボーナスを何に使う予定かも聞いたところ、使用予定の1位は「貯蓄」(38.2%)で昨年の使い道を同じとなっています。次に「ローン・借金返済」(23.9%)、「生活費の補填」(20.8%)、「買物」(20.6%)、「旅行・レジャー」(19.8%)などとなっています。

 

 上位5項目は昨年と今年の夏で共通していますが、ボーナスを「ローン・借金返済」「生活費の補填」に回す人の割合が昨夏に比べて増えているのが気になるところです。生活の厳しさから、生活費の補填や借入金の返済を優先する方が増えているようです。昨今の消費税率アップ、社会保険料の負担上昇、公的年金の支給年齢引き上げ案など、聞こえてくるニュースを勘案すれば自ずと生活防衛に走りたくなるのも理解できます。健全な家庭までが萎縮することで景気の悪化も懸念されます。

 

 

 

ボーナスのうち自由に使える金額は?

 そのボーナスですが、自分で自由に使える金額は年代によって大きな開きがあるようです。

 20代や30代は「全額」という回答がトップ(それぞれ50.0%、34.3%)である一方、40代と60代では「自由に使えるお金はない」(それぞれ23.2%、24.0%)が、50代では自由に使えるお金は「1割未満」(29.4%)が回答トップになっています。20代・30代ではまだ独身の割合が多いことやフルタイムで共働き夫婦も多いことが自由に使える理由と思われます。翻って、中高年層は住宅ローンの支払い、教育費の準備などでまとまったお金の使い道がすでに決まっていることが自由度の低い要因でしょう。

 

ボーナスを自分磨きにあえて使う

 ボーナスは月給と同じくもらって当たり前のものから、支給金額や支払いがあるまで不確定なものになっています。あくまで生活費は月々のお給料の中でやりくりし、ボーナスはあてにしない家計づくりがますます大切になっている昨今、ボーナスをなるべく貯蓄しようという動きは致し方ないと思われます。

 

 ただ、こんな時代だからこそ、大切なお金の一部を「自分への投資」に振り分けることもおすすめします。貯蓄はある意味将来に向かって外部に対して「お金で買える自由度を広げる」ことができます。しかしご存知の通りの低金利ですから、より将来性のあるものに投資してリターンを得たいものです。

  

 その「有望な投資先」にあなた自身がなる、これが未来をつくる大切な要素です。すなわち、貯蓄に加えて自分自身に投資をすることにより、未来の自由度を自分の中に蓄えるのです。資格取得や勉強のためのテキストの購入をはじめ、見識を深めるために旅行に出かける、趣味を思いっ切り深めてみる等自分磨きに費やせたら素敵ですね。特に中高年層は子どもにお金がかかり、自分に対して使うお金は限られています。貯蓄しておいたほうが安心と考えがちですが、自分に投資しないことで知らず知らずに将来の自分の可能性を狭めてしまっては、結局将来の豊かさを生み出せなくなってしまいます。

 

 限られたお金を「貯める」だけでなく有効に「使う」ことにも目を向けてみてもよいのではないでしょうか。将来に対する不安感や縮小感がある今こそ、自分を自分が信じる具体的な行動を取りましょう!

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