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エリア別コラム - 地域:東海甲信越

2012年 第5回 観光立県・静岡
松山 智彦 

地域コラムの東海甲信越を担当します松山です。私のコラムでは静岡県を中心にご案内をいたします。今回は産業のひとつとして捉えた「観光立県・静岡」をテーマにいたします。

静岡県の産業と言えば、プラモデル、楽器、自動車・二輪などの製造業、さくらえび、しらす干し、お茶などの農業・漁業、そして県東に伊豆・富士、県中央に久能山、大井川、県西に浜名湖と、豊富な観光資源が挙げられます。

今回は、この観光資源を産業としての目線でスポットを当ててみます。

 

○  統計データより

1 .静岡県全体

 

静岡県統計局発表によると、平成22年度に観光で静岡県に訪れた人(観光交流客数)は、約1.38億人でこれは、過去最高だった昭和63年の1.41億人に迫る勢いでした。平成元年に大きく落ち込み、平成10年以降から少しずつ復活してきました。

 

 

一方、平成22年度に観光で宿泊した人は、約1,694万人でした。これは平成3年の2,765万人をピークに減少傾向が続き、近年は昭和50年代頃を下回るようになりました。

 

 

このふたつのデータから、昭和39年に新幹線、東名高速の開通に伴い、首都圏や中京圏からの観光が宿泊から日帰り旅行にシフトしたものと思われます。例えば、東京から修善寺温泉だと新幹線三島駅経由で約1時間30分。立ち寄り湯と豪華な昼食のセットがあれば、日帰りも充分可能です。もう立ち寄り湯、日帰り温泉ブームは、近年は完全に定着していると言えます。

 

 

2.静岡県地域別

 

図3より、静岡県を6つの地域に分けてみてみましょう。

宿泊客数シェアはやはり「伊豆」で前年より落ち込んでいるとはいえ、県全体の6割を占めています。「新婚旅行といえば熱海」という時代もありました。しかし、熱海、伊東、東伊豆など大規模な宿泊施設のある地区は苦戦しているようです。一方、「西北遠」は前年比も上昇していますが、これは浜名湖観光圏で長期宿泊を推進する活動による成果だと見られています。

 

もっとも注目してほしいのは「西駿河・奥大井」。平成21年に開港した富士山静岡空港の恩恵とみられるが、観光交流客数、宿泊客数ともどの地域よりも伸びてきます。その影響は「駿河」にも波及しているようです。

 

 

今回、図表には掲載していませんが、4半期ごとで見てみると、観光交流客数は、7~9月期がもっとも多く、その要因は海水浴客が中心と考えています。宿泊客数は、10~12月期がもっとも多く、その要因は「実りの秋」をゆったり満喫したいという所でしょうか。静岡県の観光資源の特長を現していると思います。

(参考:平成22年度の1~3月期は、震災による3週間営業自粛の影響があり、例年より2割以上下落しました。本来ならば、この時期にもイベントや季節的な要因で、もっと多くの集客が見込めるはずです。)

 

 

○  新しい観光の目玉

 

では、これからの静岡県の観光はどう展開していくのでしょうか?

まず、新東名高速道路が平成24年4月に開通しました。ゴールデンウィーク期間中の渋滞が、前年と比べて9割減少したとNEXCO中日本が発表しました。10km~30kmの渋滞が4回(前年60回)、30km以上の渋滞がゼロ(前年13回)でした。

(調査区間は東名・新東名が並行する御殿場JCT~三ケ日JCTでした。)

 

しかし、これは本線上の話、駿河湾沼津SA、静岡SA、浜松SAに寄った方はご存知だと思いますが、SA(サービスエリア)に入るのに10分以上かかる事もしばしば発生しました。これは逆に捉えるとSA・PA(パーキングエリア)がひとつの観光名所になっているという事です。SA・PAを観光ルートに含めたバスツアーもあります。この3つのSAでは、静岡県の名産や産業を案内するエリアが豊富にあり、開通後休日毎に多数の方が訪れています。

 

因みに実際、新東名を走行してみると、東名よりも快適であると同時にこの区間の所要時間が10分から20分短縮した感じがします。

 

一方、富士山静岡空港ももっと活用できるチャンスが来ています。まだ静岡空港を利用するLCC(格安航空会社)の数は少ないですが、関空や成田では、爆発的に増える予定でいます。移動費用が格安になった分を、現地での観光費用に転嫁されているようです。静岡空港もLCCの導入に力を入れ、静岡県の観光資源をもっと利用していければと思います。

また、これらを上手く利用した観光資源のPRも重要といえます。

 

○ おまけ:静岡県の観光イベント 集客ベスト20

 

今回のおまけは、観光イベント集客ベスト20です。1位は堂々の浜松まつりで、全国でも常にベスト10に入る大きなイベントです。2位には大道芸ワールドカップ、3位には、静岡ホビーフェアでした。静岡ホビーフェアはあの巨大ガンダムが目印のイベントでしたね。花火では安倍川花火大会で7位、ふくろい遠州の花火は10位でした。。春のイベント花見では、河津桜祭りが4位ですが、桜以外にも14位の水仙まつり、17位の藤枝蓮華寺池公園藤まつりなどもランクインしています。

 

ゴールデンウィークが終わっても、静岡県のイベントはまだまだこれからです。他県の方、こんな静岡県を訪れてみませんか?

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