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エリア別コラム - 地域:四国中国

2012年 第3回 引越し
キムラ ミキ 

まもなく新生活のスタート

 

1月行く、2月逃げる、3月去るとはよく言ったもので、明けまして…なんて言っていたことがつい昨日のように感じられるほど、あっという間に時が過ぎて行ったように思います。早いもので来月はもう4月。年度初めから、進学や転勤等で新生活をスタートされる方も少なくないでしょう。

 

どれくらい人が動く?

 

 新生活のスタートのために引越しをする方も少なくない時期ですが、いったいどれくらいの人数が動くものなのでしょうか。住民基本台帳人口移動報告のデータをもとに考えてみたいと思います(※2011年は震災の影響も含んでいると考えるため、2010年のデータを利用しました)。

 

 まずは同県内での移動について見てみましょう。ピークは3月~4月。2ヶ月で延べ4,000人超の移動があるとの調査結果がでています。次に、他県への転出の状況について見てみましょう。やはりこちらもピークは3月から4月。2か月で延べ5,000人近くの人が他県へ転出しています。3月4月は引越しの多いシーズンというのは分かっていても、ここまで多くの人が動いていることを知ると改めて、驚かされます。

 

誰が転出している?

 

 ここで、私にはふと疑問が生まれました。それは、「一体、誰が県外へ転出しているのか?」という疑問。3月4月の引越しは新生活のスタートのためということを考えると、進学する学生さんか…?しかし、鳥取県、島根県ともに高校卒業後の進学率は低いことは、先月のコラムでお話したとおり。そんなに影響を与える要因なのでしょうか。

 

 住民基本台帳人口移動報告のデータの中に、転入超過数についての年齢別データがありましたのでその内容から、ふと浮かんだ疑問の答えを探ってみようと思います。

 

 平成22年3月の転入超過数の年齢別データを見てみますと、確かに、高校卒業後の進学によるものと考えられる15歳~19歳の年代の転出超過も少なくありません。やはり山陰でも「進学」は引越しシーズンに影響を与える要因であることがわかります。

 

しかしその年代よりも、女性、男性ともに20歳~24歳の年代の転出超過が際立っています。はて、20歳~24歳の年代とはいかなる属性なのか?

20歳~24歳という年代に、私には思い当たる節があります。それは、鳥取、島根県内にある専門学校および大学などの卒業生。県外から進学のために、鳥取県や島根県に住んだものの、就職のため卒業後は県外へ転出して行く…というイメージが浮かびました。あながち実際の状況と遠いイメージでもないでしょう。

 

 25歳以降の年代の転入超過、転出超過は特筆すべき人数でないことを考えると、山陰は住めば都、住みやすい場所であるということも言えます。確かに、都市部に比べると産業の種類も少ないエリアではありますが、県外から進学のため来られた学生さんに卒業後も住み続けたいと思ってもらえる魅力と環境の備わった街づくりが、転出超過を食い止めるひとつのカギなのかもしれません。

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