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2012年 第3回 現代引越し模様
岡本 典子 

3月、4月は転勤や大学入学による引越しシーズン、送別会や挨拶回りなど、悲喜交々の人生模様が至る所で見られます。引越しに伴う転出入の中心は、なんといっても日本の要、首都東京です。

東京への人口集中は、震災の影響で変化しているか?

昨年は東日本大震災が起き、転出入の動きに変化がありました。

避難や仕事を求めての大移動であり、今回テーマとなる「人事異動による転勤」とは違い特異な人口の社会的流出入で、現在進行形です。

大きな潮流と震災後の人の流れを追ってみました。

 

1996年~2010年の3大都市圏と地方圏への転出入推移を下記のグラフ(1)で見てみます。

 

グラフ(1)【3大都市圏・地方圏における転出超過の推移】

 

2007年頃までは3大都市圏の中でも東京圏への転入超過が著しく、地方圏は転出超過が見られました。その後、東京圏への転入者数が減り、地方圏からの転出超過が減る傾向にありました。

 

東京圏の中で、東京都と埼玉・千葉・神奈川3県を比較したグラフ(2)に目を移します。

1962~2008年までを採っていますが、東京都と他3県とは様相が異なっています。1996年頃までは、東京圏への転入超過は埼玉、千葉、神奈川3県への転入が大半を占めていましたが、それ以降、東京都への転入が増加しています。『都心回帰』といわれる現象です。

 

グラフ(2)【東京圏の人口流出入の推移】

 

それでは、2月27日に公表された最新の数字で、震災を挟んで2011年1月、2012年1月における転入・転出者数を比較してみましょう。総務省統計局住民基本台帳人口移動報告を基に作成した、下記の表(3)(4)をご覧ください。

 

 

(3)の表は、3大都市圏における前年同月との比較です。2011年1月、2012年1月ともに東京圏のみ転入超過となっていますが、2012年1月は2011年1月より転入者数が大幅に減少しています。

(4)の表は、東京圏それぞれの転入・転出者数ですが、2011年、2012年とも、東京都、埼玉県は転入超過、神奈川県、千葉県は転出超過が読み取れます。特に東京都は震災後、転入超過人数が313人から529人へと増えているのが目立ちます。

ただし、1ヶ月分の数字だけなので、これが震災による人口移動傾向とはいえません。傾向を分析するには、もう少し長い期間をかけて見守っていく必要があります。

 

 

人事異動、引越しは突然やってくる!

わが家の2度目の引越しは、突然降って湧きました。

当時、阪神間の社宅でくらしていましたが、第2子出産のため、社宅の皆さんに「出産しに行ってきます!」と東京に里帰り。

出産後1週間目、東京への転勤辞令が下りました。

「えェ~ 引越しはどうなるの~~?」

今でいう「お任せパック」で、すべて東京郊外の社宅に送られてきました。

元の社宅の皆様には、半年後、第2子を連れ家族4人で改めて出産報告と引越しのご挨拶。

そこでやっと引越しが完了した、という忘れられない経験があります。

 

会社員の世界では「子どもが生まれると転勤」のほか、「マイホームを建てると転勤」というジンクスがあります。

夢のマイホームが完成し、生活を楽しむ間もなく転勤となったご家庭は、新居を他人に貸して賃料を住宅ローン返済に充て、自分は遠隔地の賃貸マンションや社宅へ。泣くに泣けない引越しです。

子どもの学校や親の介護の関係で、ご主人だけが単身赴任となるケースも後を絶ちません。

 

このように、突然の引越しでライフプランが崩れてしまうことがよくあります。

地方へ転居し生活費が安くなるケースや、東京へ転勤となり住宅費や日常生活費が上がる

こともあり、引越しはライフプランの見直しには絶好の機会です。

 

引越しの極意とは

引越しは新生活への第一歩。別れを惜しむと同時に、新天地で新たなスタート切るチャンスです。しかし、心身ともに疲労し、お金がかかるイベントでもあります。

いかに確実に安くすませるか! その決め手は「断捨離」です。

辞令が下りたら1週間で素早く引越しができるよう、常に身辺を整理し身軽にしておくことが節約にもつながります。

異文化圏の引越し風景

年末年始に北アフリカのモロッコに行ってきました。

大西洋と地中海に面していますが、4,500m級のアトラス山脈を越えると広大なサハラ砂漠。

今回、サハラ砂漠にくらす遊牧民「ベルベル人」の「現代引越し風景」に遭遇しました。

元々羊やヤギのエサや水を求めて移動する遊牧民ですが、近年はほとんど定住しているようで、トラックでの大々的な引越しでした。

荷台に積まれた生活用具は、砂漠でのくらしに欠かせないテントやじゅうたん、水がめなど。私たちの家財道具とは歴然とした違いがあり、思いがけぬ異文化体験ができました。

 

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