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コラム

エリア別コラム - 地域:全国平均

2012年 第2回 お受験
高橋 佳良子 

受験にも変化が?

昨年の進学率を見てみると、高校への進学率は98.2%で若干ですが前年に比べて上昇し、大学や短大への進学率は54.5%、専門学校への進学率は16.0%と若干ですが進学率が減少しています。(H23年度文部科学省・学校基本調査より)

さらに、大学の志願者数は社会情勢の影響も受けるため、近年は不況の影響から国公立大学の人気が鮮明です。

 

ところで、特に大学受験に関しては2011年3月11日の東日本大震災以降は考え方が大きく変わり、希望大学を決める際に、都市部への進学から地元や近隣の大学への進学を考えるケースも増えているようです。

また、小学校や中学校では、学校の危機管理や、校舎の耐震設計、親の通勤先や自宅とのアクセスなども学校選びの一つの基準になるようです。

 

とはいえ、受験によって決まる進学先は子供たちの将来に大きく影響を与えます。子どもの特性など考えながらじっくり受験する学校を選択したいものです。

一方学校側は、受験世代の人口が大きく減少しているため、優秀な児童や生徒を確保するために様々な特色を出しています。

では、現在の受験の傾向を具体的に見ていきましょう。

 

小学校受験とかかる費用

最近は少子化の影響もあり、教育に対する親の意識も高くなっています。特に小学校受験は、親の受験とも言われており、子どもの意志よりも親の意志や期待などが大きく影響しているといえます。

小学校受験の大きな特徴は、受験に合格して私立や国立の小学校に通うことになれば、その後、エスカレーター式で高校や大学まで通うことができ、受験勉強に時間を使わずに小学校から大学まで一貫した教育を受けることができるというメリットです。

 

ただし、大学付属の小学校や私立の小学校では、学費以外にも入学するまでに多くの費用が必要になります。例えば、受験のために幼児教室に通わせた場合、教室によって費用に違いはありますが、一般的には、月謝や家庭用教材、テスト費用、夏期・入試直前の特別講習の授業料、模試代、ドリル代、受験料、願書用写真代、受験用の洋服(親子)費用・季節講習会などの費用として、一年間で50万円~100万円近くのお金が必要になります。

入学した後の費用も含めて小学校受験を考える前にしっかりとした資金計画を立てる必要があります。

 

受験料  私立学校の受験料  1~3万円

国立小学校の検定料   3,300円

 

 

 

中学受験にかかる費用

国立中学校や私立中学校など、公立中学校にはない教育理念や国が定める学習指導要領にしばられない独自の教育姿勢などが人気の要因とされています。

そのため、私立中学の入学試験は公立の小学校での学習内容をはるかに超えた内容が出題されます。普通に小学校の勉強だけをしていても合格が難しいのが中学受験です。

中学受験にかかる費用の内訳として、主に塾(および家庭教師)費用、教材費、模試費用、受験料があります。

 

塾に通い始めるのは多くは小学4~5年生から。月謝は受験教科数(2教科または4教科)によって異なり、大手進学塾か個人塾かによっても異なります。
家庭教師は家庭教師センターを利用した場合、入学金1万~25,000円前後。月謝は学生教師の場合15,000~3万円、プロ教師の場合4~8万円。最近では、家庭教師を6年生時に塾と併用するパターンが多くなっています。

 

受験のためにかかる費用は、小学校4年生から6年生までで、夏期講習や冬期講習、模試や家庭教師代を入れると約3年間で約250万円。家庭教師を利用しなくても約200万円になります。

 

受験料

入試受験料は1校当たり2~3万円で、居住地域によっても異なりますが、5~6校併願する受験者が多くなっています。

 

 

大学受験にかかる費用

やはり、リーマンショック以降の2009年以降は不況による親の収入の減少の影響もあり、地元志向と安全志向が高まっています。「できるだけ自宅から通える大学」を選択する受験生が増えた結果、地方から都市部へ進学の動きが少なくなりました。

 昔から、学部の人気・不人気も社会情勢と深い関係があり、最近は資格に直結した学部が人気で、将来の就職を考えて、工学、教育や医療・福祉といった卒業後により具体的に就職が見込めそうな分野への進学希望が増加しています。 

 

③入学の際は、奨学金の申請や貯蓄を切り崩すなどの家計への負担が大きく、自宅生の7割以上は大学選びの条件として自宅通学を子どもに提示していた。

 

実際に入学までにかかった費用を同じく「2011年度保護者に聞く新入生調査の概要報告」から見てみます。

 入学までにかかった費用は「住まい探しの費用」をはじめ全般的に減少しています

※受験から入学までの費用は大学の設置者、住まい、専攻、入試形態により大きく違う

 

<自宅生>

国公立1,082,900円(前年比+8,800円)・私立1,247,900円(前年比-102,300円)

国公立文科系1,062,900円・国公立理工系1,105,100円・国公立医歯薬系1,053,900円

私立文科系1,113,600円・私立理工系1,386,800円・私立医歯薬系2,176,100円

<下宿生>

国公立1,744,400円(前年比-88,900円)私立1,999,800円(前年比-183,800円)

国公立文科系1,717,300円・国公立理工系1,749,600円・国公立医歯薬系1,827,100円

私立文科系1,947,000円・私立理工系2,010,700円・私立医歯薬系2,969,300円

 

入学までにかかった費用とは以下の費用です。

・出願にかかった費用→受験料、願書、証明書、送料などの費用

・受験のための費用→交通費、宿泊費、滞在費など

・合格発表・入学手続きのための費用

・入学式出席のための費用

・教材購入費用→パソコン、教科書、電子辞書、教材など

・住まい探しの費用→交通費、宿泊費、滞在費、礼金/入館金、敷金、手数料など

・生活用品購入費→寝具、家具、家電用品、自炊用品、日用雑貨、自転車、衣服など

・その他の費用→引っ越し代、4月分の生活費、保険料など

人気の大学とは

全国にはいろいろな大学がありますが、高校3年生が選んだ進学ブランド力が2011年7月にリクルートから発表されました。志願度ランキングでは、過去3年間各エリアの第一位大学は変わっていないそうです。

他にも、「知名度ランキング」「イメージランキング」なども発表されていますので是非ご覧になってみてください。

http://souken.shingakunet.com/research/2011brand.pdf#search='進学したい大学ランキング'

「高校生に聞いた大学ブランドランキング  進学ブランド力調査2011」

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