ファイナンシャルプランナーなどの専門家ネットーワーク「マイアドバイザー」

コラム

- 数字は嘘をつく

2017年 第2回 あなたの回答、誘導されていませんか?
有田 宏  ⇒プロフィール

街頭やネット、電話などでアンケートに回答された方も多いだろうと思います。市民の声を公平に集めようとしているアンケート。しかし、質問項目の組み方次第で回答を誘導することは可能です。回答項目が、”大いに賛成” ”賛成” ”どちらかと言えば賛成”の3択などの、とんでもない方法ではなくとも。

1.アンケートで回答を誘導

 

消費税に関する次のアンケート1と2を見てください。(アンケートは筆者が作成)

 

 

いずれも、設問3の消費税引き上げに賛成か反対かを問う質問は全く同じですが、それ以前の設問は大きく違います。

実は、設問3で消費税引き上げに賛成か反対か、どちらかに誘導するように作られています。

 

2.心理を利用した誘導策

 

アンケート1では、設問1で社会保障制度に対する不安の有無を。これは多くの方が不安に感じているでしょう。設問2では負担増に関する可否を。以上の2.問で、社会保障の不安感を解消するためには多少の負担増も致し方ない。そこで消費税の引き上げも致し方ないのではないか?というような誘導のシナリオです。

 

一方、アンケート2では、設問1で前回の引き上げ時の生活への影響。影響が全くないとは答えにくいでしょうね。次の設問2では財政の無駄の有無。無駄が無いと考えている人は殆ど皆無に近いでしょう。そして、消費税引き上げの可否。引き上げは生活への影響もあり、何よりも財政の無駄。消費税引き上げよりも財政の無駄を無くすることの方が先ではないのか?このような誘導方法です。

 

この様に、アンケートの作り方次第で回答結果をある程度左右させることも考えられます。紙に記入するアンケートでは、設問の全体内容を事前に把握することは可能ですが、全体像が見えない電話によるアンケートでは、その前の設問への回答の流れに影響されることも考えられます。

 

3.アンケートが誘導されていないか見てみよう

賢明な皆さんであれば簡単に誘導されることは無いかもしれませんが、もしアンケートに回答する機会があれば、このような誘導設問になっていないか確かめてみるのも面白いでしょう。

あくまでもネットの情報ですが、顧客対応の満足度アンケート。「後日アンケート用紙が本社から送られるので、出来ましたら”大変満足”と答えてください。」の書面が渡されたとか、という話もあります。これはどれだけの効果があるのでしょうね?

 

⇒有田 宏のコラム一覧へ

厳選されたFPや専門家達のコラム連載中!!一覧を見る

新着情報

2019.01.15
【講演会のご案内】
登録メンバーの 佐藤益弘氏 が、2月8日(金) に 毎日新聞主催 朝日新聞後援「今考えたい!後悔しない土地活用 賃貸住宅経営のリスクと対策セミナー」にて講演を行います。
2019.01.01
【新年のご挨拶】
2019年・・・あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
マイアドバイザーもサイト誕生から14年(現在の体制になり12年目)になりました。
今年は元旦より、運営者である㈱優益FPオフィスの佐藤益弘氏が朝日新聞の誌上にてコメントをの弁させて頂いております。
今年のテーマは「変化」です。出来るだけ早く新たなフィールドに進めるよう精進しますので、ご期待下さい。
今年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
2018.12.29
【年末のご挨拶】
2018年・・・今年1年、マイアドバイザーをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。感謝申し上げます。
今年はマイアドバイザーにとっては、熟考し、正直あまり動く事ができなかった一年でした。
そんな中、総PV(ページビュー)数が「4,000万PV」に達成し、また、閲覧総数(ユニークユーザー数)も700万人に達成することができました。
SEO対策などweb上の誘導施策を行わず、地道に「顧客利益優先」原則に基づき、実務家FPの活動をしてきて、12年。
登録者の入れ替わりが進む中、倫理面が重視される昨今の世の中で、多くのみなさんに支持頂いているようで、感謝の言葉しかありません。
そんなマイアドバイザーですが、来年以降も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。 また、来年!
マイアドバイザー運営者 株式会社優益FPオフィス 佐藤益弘

過去のコラム

My Adviserについて

インフォメーション