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コラム

- がんばる転勤族の妻たちが「お金」をもっと好きになるお話

2016年 第4回 旅行積立は出口に注意!今の金利より生涯のライフプランを
松原 季恵 

マイナス金利の影響により、預金金利が下がっています。銀行に預けていても増えないと考え、タンス預金ならぬ自宅の金庫預金を始める人もいるようです。そのようななか、今、「旅行積立」の金利が高く注目を浴びてきています。しかし「旅行積立」には金利に隠されたデメリットもあるので注意が必要です。

積立は銀行の積立定期に似ている

旅行積立とは航空会社や旅行代理店に一定の期間お金を積み立て、払込総額を上回る金額の商品券等を満期に受け取れるサービスです。

 

積み立ての方法は月々や半年ごとに分割で支払うタイプや一括で支払うタイプ、また随時受け入れ可能なタイプがあります。積立期間は会社にもよりますがおおよそ6ヵ月~60ヵ月から選ぶことができます。

 

満期時に受け取れる上乗せ分は「サービス額」等と呼ばれ、預金でいう金利のように年利で表示されています。積み立てた金額にサービス額を加えた合計額分を商品券やカードで受け取れ、各会社で提供しているサービスに利用できる仕組みです。

 

 

 

マイナス金利も驚く高金利、旅行積立のメリット

旅行積立のメリットは、何といってもその利回りの高さでしょう。メガバンクの大口定期が0.01%の金利(H28.4.7現在)の時代ですが、旅行積立は1~3%ほどの年利回りで、キャンペーン限定で10%(3ヵ月、年利換算)を超える金利を提示しているものもあります。

 

また、旅行積立は預金と違って税金を支払う必要がありません。例えば年利1.75%の旅行積立に期間1年で10万円を一括払いした場合、1年後に1,750円のサービス額がすべて受け取れます。同じ金額をメガバンクの定期預金(0.01%)にしていたら2円の税金が引かれ、利息はたったの8円です。驚くほどの差が出ます。

 

旅行積立のもう一つのメリットは、確実に旅行代金を積み立てられる点でしょう。普段、意識せずに消費行動をしていると、どうしても収入に合わせて出費を増やしてしまいがちです。旅行積立は銀行から自動振替で積み立てができるので、強制的に旅行費用を積み立てることができ、家計管理にも役立ちます。また、旅行という楽しみを家族や仲間と共有できる良さもありますね。旅行を予定している人にはメリットが大きいでしょう。

 

旅行積立は出口に注意

旅行積立を始める入口の部分では金利や家計管理などのメリットが多いようですが、いざ使おうと思った出口の部分にデメリットが多いので注意です。

 

デメリットの一つ目は、満期で受け取った商品券等は積み立てた航空会社や旅行代理店の販売するサービスにしか利用できず、商品も限定される点です。

 

例えば旅行積立をした航空会社の航空券を買う場合に、格安航空券の販売会社を通して申し込むと、その積立による商品券を利用することはできません。また、旅行代理店においては商品券を航空券のみには使えず、宿泊付きのパックでしか利用できないこともあります。

 

もう一つは、満期金を現金でなく商品券やカードで受け取る点です。現金でないため、決済時に面倒なことが起こりやすくなっています。

 

例えば電話で申し込んだ航空券の決済をするのに商品券を郵送する必要が出てきます。更におつりは出ないので端数をカード等で支払うことになります。また、インターネットで決済ができないケースがあり、申込みをするのに店頭へ出向かなければなりません。有効期限のある商品券であれば、期限を過ぎたらただの紙切れになるというリスクもあります。

 

旅行積立はこう使おう

このような出口部分のデメリットに注意して旅行積立は利用していきましょう。

 

例えば転勤族の家庭であれば、実家への帰省や単身赴任の夫の帰省で航空券を利用することがあります。このように確実に使うことが決まっている場合には、マイルが貯まるなどのサービスもあるので、利用価値が高くなります。

 

また、使いたい旅行代理店が前もって決まっている場合も良いでしょう。何度も利用して慣れている、店員の対応が良かった等の理由で、いつも決まった旅行代理店を選んでいることはありませんか。このようにお気に入りの旅行代理店がある場合に利用しましょう。

 

まずはライフプランを

旅行積立の使い方は様々にありますが、まずは簡単なライフプランを作ることをお勧めします。ライフプランとは人生の生活設計であり将来のイベントの計画を立てることです。

 

ライフプランを立てることで将来何にお金が必要なのかがわかるので、どのようにお金を準備したらいいかがわかります。また生きる目的も見え、家族では価値観を共有することに役立ちます。

 

旅行積立はライフプランを立てていくなかでメリットがある場合に利用するようにしましょう。目先の金利にとらわれず、自身や家族、仲間と、旅行を楽しみたいという思いが出てきたときに最大の価値を発揮してくれるのではないでしょうか。

 

 

また旅行積立に限らず、金融商品において出口を確認することは大事です。生涯を見通すライフプランを持つことで、出口を意識したあらゆる商品選びに役立つでしょう。

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