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趣味・余暇コラム - がんばる転勤族の妻たちが「お金」でもっと得するお話

2015年 第1回 転勤族の妻は努力が必要?
松原 季恵 

会社員のなかでは10月に下期がスタートし、このタイミングで転勤の辞令が出た方もいらっしゃるでしょう。日本には多くの転勤族の方がいますが、その陰で、実は、その転勤族の「妻」たちが絶え間ない努力をしています。 2015年のこのコラムでは、がんばる転勤族の妻へ「お金」でもっと得するお話をお伝えしていきます。

「来週から、東京に行ってください」

 

突然辞令を出され、慌てて引越しの準備を始めた。そのような方、少なくないのではありませんか?

  

厚生労働省の就労条件総合調査(2004年)によると、転居を必要とする人事制度がある企業は全体の29.2%。約三分の一が転居を求める企業となっていますが、従業員数が1,000人以上の企業においては、約90%となっていて大企業では「転勤」が当たり前となっています。

 

転勤に伴い転居を必要とする人々(転勤族)の陰で、実はその「妻」たちは多くの努力をしています。転勤が決まってからの引越し準備、友人との別れ、新しい環境への適応、そして子どものケア…。それらに悩み、うつ病を発症してしまう方もいらっしゃいます。

 

ただでさえ孤独な「転勤族の妻」、一人で悩んでいても解決しません。

 

このコラムでは、そのような、がんばる「転勤族の妻」の方々にファイナンシャルプランナーとして、少しでも有益な情報をお伝えしていきます。なぜなら、私こそ、冒頭の辞令を3か月前にもらった、「転勤族の妻」ですので。

 

 

転勤族の“お金”を考える

転勤族というと大企業が多く、その「妻」というと、気楽なイメージを持たれることがあります。

しかし、転勤族は予定外の出費も多く、安定したマネープラン(お金の計画)を立てることができないため、お気楽ではいられません。

 

例えば、引越し費用。家族であればその費用は10万円を超えてきます。

もし企業から引越費用手当てが支給されたとしても、新しい家の間取りやサイズによっては、新たな家具が必要になったり、以前使っていたものにお金を払って処分したりしなければなりません。

 

この引越し費用、実は確定申告をすることで所得から控除することができることをご存知ですか(特定支出控除、一定の要件が必要)。

この手続きは結果的にその年の税金を減らし節約につながります。

 

また、発想を変えて転勤を長期間の旅行と考えてみてはいかがでしょうか。

数年に一度家族旅行をしたいと思っているとすれば、その費用は会社が引越費用手当という形で出してくれることになります。

 

そのように考えることで、マネープランにおける旅行費用支出を抑えることができますね。

 

 

転勤族の“時間”を考える

転居を繰り返す転勤族は、新しい土地に馴染むために多くの時間を費やすことになります。

 

仮に転勤にかかる引越しと新生活スタート準備に5日費やすとします。5年に一度転勤する人であれば退職までに8回の転勤。するとなんと全部で40日間(5×8)つまり1カ月以上もの間、転勤がなければ発生しなかった作業に時間をかけることになるのです。

 

また、通い慣れたスーパーや銀行、病院等も転居するたびにもう一度探しなおす時間や労力が必要になります。

 

しかし、この時間や労力は経験値となって役に立ちます。

引越準備は普段の片づけの効率を上げ、手続きで役所に通うことで地域の情報が手に入ることも多いです。

また、通い慣れた場所に縛られず、幅広いサービスを受けることができます。

私自身、転勤した先に運良く素晴らしい腕の先生に出会えた、なんてこともありました。

 

経験というのは、お金に代えがたい価値のあるものです。

 

 

転勤族の“心”を考える

転居に必ず付きまとうのは、新しい人間関係の構築です。

転勤族本人であれば、少なくとも職場の人間関係からスタートできますが、その妻には頼れる人が居ません。

 

ある転勤族の妻の方で、人間関係をつくる為に転勤する度にPTAの役員を進んで申し出るという人がいました。

昨今は近所付き合いが少なくなる傾向がありますが、子どもの病気や災害時に、近所との関わり合いに助けられることも多いです。

その点、PTAの役員になるというのは、子どもと一緒に地域に馴染んでいくいい方法ですね。

子供は親の心配をよそに親よりも早く友達を作ります。嬉しいことに、子どもが親の友達も作ってくれるのです。

 

 

転勤族の“キャリア”を考える

転勤族はマネープランが安定しないと先述しましたが、その原因の一つとして、妻の収入が見通せないところもあります。

夫は安定した企業でも、転居する可能性のある妻は正社員になることが難しくなります。パートやアルバイトでも、転居のたびに新しい職場を探し、人間関係を築くのは大変。そのため、自ずと転勤族の妻がキャリアから離れていってしまう方は少なくありません。

一般的な生涯年収は1億~2億円。今後のライフプランに大きく影響します。

 

私自身は、夫の転勤には感謝をしています。

主人の転勤なくして、今のファイナンシャルプランナーという仕事に出会い、この仕事に関わる素敵な人々に出会うことはなかったからです。

 

正社員になることだけがキャリアではありません。

自分という存在さえあれば、キャリアプランは無限に可能性があり、転勤はむしろその可能性を広げてくれるのではないでしょうか。

 

大切なのは、どこでキャリアを築くかではなくて、どんなキャリアを築いてどんな自分と家族にしていきたいかだと思います。

  

 

転勤族は、やり方・考え方次第で変わります

このように、転勤族の妻には、住む場所が変わることでデメリットもありますが、多くのメリットも得ることができます。

しかし、がんばる転勤族の妻もうっかりしていると損をしてしまうことがあります。

 

私はファイナンシャルプランナーです。

このコラムでは、お金の面からまず転勤族の妻がもっと得する「お金」のお話を、今年3回通してお伝えしていきたいと思います。

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登録メンバーの 佐藤益弘氏 が、2月8日(金) に 毎日新聞主催 朝日新聞後援「今考えたい!後悔しない土地活用 賃貸住宅経営のリスクと対策セミナー」にて講演を行います。
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2019年・・・あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
マイアドバイザーもサイト誕生から14年(現在の体制になり12年目)になりました。
今年は元旦より、運営者である㈱優益FPオフィスの佐藤益弘氏が朝日新聞の誌上にてコメントをの弁させて頂いております。
今年のテーマは「変化」です。出来るだけ早く新たなフィールドに進めるよう精進しますので、ご期待下さい。
今年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
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2018年・・・今年1年、マイアドバイザーをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。感謝申し上げます。
今年はマイアドバイザーにとっては、熟考し、正直あまり動く事ができなかった一年でした。
そんな中、総PV(ページビュー)数が「4,000万PV」に達成し、また、閲覧総数(ユニークユーザー数)も700万人に達成することができました。
SEO対策などweb上の誘導施策を行わず、地道に「顧客利益優先」原則に基づき、実務家FPの活動をしてきて、12年。
登録者の入れ替わりが進む中、倫理面が重視される昨今の世の中で、多くのみなさんに支持頂いているようで、感謝の言葉しかありません。
そんなマイアドバイザーですが、来年以降も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。 また、来年!
マイアドバイザー運営者 株式会社優益FPオフィス 佐藤益弘

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